NHK連続テレビ小説「虎に翼」で滝藤賢一さんが演じる多岐川幸四郎ですが、誰がモデルになっているのでしょうか？
個性的なキャラクターなので、実在した人物がどのような人なのか気になりますね。
そこで、多岐川幸四郎のモデルは誰なのか？モデルとなった人物の経歴や二人の共通点などを掘り下げていきます。
・【虎に翼】多岐川幸四郎のモデルは誰？
・モデルとなった人物の経歴や功績まとめ
・多岐川幸四郎とモデルとなった人物の共通点と相違点！
・「虎に翼」多岐川幸四郎の今後を予想！
【虎に翼】多岐川幸四郎のモデルは誰？
宇田川潤四郎
結論から言うと、多岐川幸四郎のモデルとなった人物は宇田川潤四郎さんだと言われています。
宇田川さんは、戦後の混乱期に家庭裁判所設立のために奮闘された実在の裁判官で、数多くの功績を残されました。
「虎に翼」の中で、多岐川は滝行をしたり、冷水をかぶったり・・・と、かなり変わった行動をとっています。
ですが、これは単なる創作ではないところが興味深いです。
なんと、宇田川さん本人も実際に滝行や水行を日課としていたそうなのです。
昭和17年頃から毎朝、冷水をかぶる「禊行」を実践されていたという記録まであります。
※禊行（みそぎぎょう）とは、冷水を浴びたり、水中に身を浸したりして、全身を清める行為のことです。
相当な精神力の持ち主でないと、禊行なんてできません。
宇田川さんは明治40年（1907年）に東京で生まれ、早稲田大学を卒業後、裁判官になりました。
彼の人生は波乱万丈で、満州での勤務経験もあります。
戦後、引き揚げてきた宇田川さんが目にしたのは、街にあふれる戦争孤児たちの姿でした。
この経験が、彼のその後の活動に大きな影響を与えることになります。
家庭裁判所の設立に向けて、宇田川さんは型破りな発想と行動力で周囲を驚かせました。
例えば、大学生たちに協力を仰ぎ、非行に走る子どもたちの相談に乗ってもらうBBS運動を立ち上げたのです。
この運動は、今でいうボランティア活動の先駆けのようなものになります。
宇田川さんの活動により、家庭裁判所は単なる裁判所ではなく、家庭問題に専門的に対応できる機関として機能するようになりました。
彼の斬新なアイデアや社会への啓発活動が、家庭裁判所の円滑な設立と運営につながったのです。
多岐川幸四郎という架空の人物を通して、宇田川潤四郎さんの情熱と献身、そして少し変わった一面までもが、ドラマの中で生き生きと描かれています。
彼の生涯と業績を知ることで、ドラマの見方も変わってくるかもしれませんよ。
宇田川潤四郎の経歴や功績まとめ
宇田川さんは1907年に東京で生まれました。
当時の日本は、近代化の波に乗って大きく変わろうとしていた時代です。
そんな時代で育った彼は、早稲田大学を卒業後、難関の司法試験に合格して裁判官になりました。
若くして才能を認められ、満州（現在の中国東北部）にある高等法院で働くことになったのです。
彼の人生を大きく変えたのは、終戦直後の日本の姿でした。
宇田川さんが日本へ帰国した時、彼の目の前には、家や家族を失った子供たちで溢れかえっていたのです。
その光景を目にした彼は、「何とかしなくては」と強く心に誓ったそうです。
宇田川さんは1946年、大阪地方裁判所の裁判官になり、すぐに京都少年審判所の所長に任命されました。
そして、非行少年から話を聞いたり、アドバイスしたりする「BBS運動」という活動を始めました。
この活動は、「虎に翼」内でも描かれていました。
宇田川さんの最大の功績は、家庭裁判所を設立したことです。
しかも彼は、家庭裁判所のことを「わが子」のように大切に思い、生涯をかけてその運営に携わりました。
1949年に家庭裁判所が設立された時、彼はその理念をしっかりと示し、戦後の混乱期に子どもたちを守る場所を作り上げたのです。
宇田川潤四郎さんの人生は、法律の専門家としてだけでなく、子どもたちを何とか助けたいという熱い思いを持っていたものと言えます。
彼のおかげで、家庭裁判所は単なる裁判所ではなく、家庭の問題に寄り添い、子どもたちの未来を守る大切な場所になったのです。
現在でも、家庭裁判所の中に宇田川さんの信念が生き続けていると思うと、何だか感慨深いですね。
多岐川幸四郎と宇田川潤四郎の共通点と相違点！
多岐川幸四郎と宇田川潤四郎さんには多くの共通点がありますが、いくつかの相違点も存在します。
ここでは、具体的な事例を交えながら、両者の共通点と相違点について解説します。
共通点
まず、多岐川と宇田川さんの共通点についてです。
両者は家庭裁判所の設立に深く関わっており、その過程で数々の改革を行っています。
たとえば、多岐川は家庭裁判所の設立準備を進める中で、家庭問題に対する専門的な知識を持つ裁判官を配置することを提案しています。
この提案は、家庭裁判所が家庭問題に対して迅速かつ適切に対応できるようになるための基盤となりました。
一方宇田川さんも家庭問題に対する専門的な知識を持つ裁判官として認められていました。
また、両者は家庭問題に対する社会的な理解を深めるための啓発活動も行っています。
宇田川潤四郎は家庭問題に対する社会の認識を変えるために数々の啓発活動を行い、その結果、家庭裁判所の設立がスムーズに進むこととなりました。
多岐川幸四郎も同様に、ドラマ内で家庭問題に対する社会的な理解を深めるための活動を行っています。
相違点
一方で、両者にはいくつかの相違点も存在します。
宇田川潤四郎さんは実在の人物であり、その生涯や業績は歴史に記録されています。
一方、多岐川幸四郎はドラマ内の架空人物であるため、その行動や発言はドラマの脚本に基づいています。
また、宇田川さんは家庭裁判所の設立に多大な貢献をした裁判官として知られていますが、多岐川は家庭裁判所の設立準備を進める変わり者として描かれています。
以上が、多岐川幸四郎と宇田川潤四郎さんの共通点・相違点です。
「虎に翼」多岐川幸四郎の今後を予想！
多岐川幸四郎の今後の展開について予想してみました。
多岐川は、家庭裁判所の設立準備を進める中で数々の改革を行っており、その成果が今後どのように描かれるのかが注目です。
まず、多岐川が初代最高裁家庭局長になる可能性が高いです。
モデルとなった宇田川潤四郎さんが初代最高裁家庭局長になったことを考えると、多岐川も同様のポストに就くのではないでしょうか？
家庭裁判所の設立に大きく貢献した多岐川が、家庭裁判所の運営においても重要な役割を果たしそうな予感です。
また、多岐川幸四郎が家庭問題に対する社会的な理解を深めるための活動を継続すると予想します。
宇田川さんが家庭問題に対する社会の認識を変えるために数々の啓発活動を行ったように、多岐川もドラマ内で同様の活動を続けるのではないでしょうか？
さらに、多岐川幸四郎がBBS運動を実現させるために活動することも期待できます。
BBS運動は、道徳等に外れた行いをしたり、生きづらさを感じる少年達のいない明るい社会を作るための日本の青年の運動です。
宇田川さんは、実際にBBS運動を実現化しようと奮闘されていました。
以上のように、多岐川幸四郎の今後は、以下のような活動をすることが予想されます。
・家庭裁判所の設立や運営に関する活動
・家庭問題に対する社会的な理解を深めるための活動
・BBS運動の実現に向けた活動
これらの活動を通じて、多岐川幸四郎がどのような役割を果たすのか注目していきたいですね。
まとめ
ここまで、多岐川幸四郎のモデルとなった人物について深く掘り下げてきました。
ドラマ「虎に翼」に登場する多岐川幸四郎は、家庭裁判所の設立に大きく貢献した宇田川潤四郎さんをモデルにしていると思われます。
宇田川さんの功績を見てみると、彼が家庭裁判所の設立に大きな役割を果たしたかが伺えます。
また、多岐川幸四郎と宇田川潤四郎さんには多くの共通点があります。
二人の共通点から、ドラマ内で多岐川幸四郎が宇田川さんと同様の活動をしていくことが期待できますね。
※桂場が寅子と再婚する可能性について、以下の記事で考察しました。
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